DXへの取り組み

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デジタルとデータの力で、物流の未来をつくる。

株式会社藤森運送自動車整備は、デジタル技術とデータを活用し、安全性、生産性、収益性及び働きやすさを高め、持続可能な物流企業を実現するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。

私たちは、単に紙をデジタルへ置き換えることをDXとは考えていません。日々の配車や運行から生まれるデータを、請求、原価管理、給与、利益管理、そして経営判断へつなげることを目指します。

「業務をデジタル化する段階」から
「データを活用して
経営を変革する段階」へ。

1.DX推進に向けた経営ビジョン

物流は、人々の暮らしや企業活動を支える重要な社会インフラです。一方、物流業界を取り巻く環境は、人手不足、労働時間規制への対応、燃料・車両価格の上昇、安全・労務管理の高度化等によって大きく変化しています。

当社は、こうした環境変化に対応し、将来にわたり安定した物流サービスを提供していくため、次の経営ビジョンを掲げます。

「デジタルとデータの力で、
安全・効率・収益性を高め、社員が安心して働き続けられる
持続可能な物流企業を実現する」

2.DXによって目指す物流経営

当社が目指すのは、日々の業務から発生するデータを経営資源として活用する物流経営です。経験や個別資料による判断に加え、データを蓄積・連携・分析することで、より迅速で合理的な経営判断につなげます。

  • 配車
  • 運行
  • 請求
  • 原価
  • 給与
  • 利益
  • 経営判断

将来的には、この一連の情報を段階的につなぎ、「どの仕事が、どれだけ売上を生み、どれだけコストがかかり、最終的にどれだけ利益を生み出しているのか」を迅速に把握できる経営体制を構築します。

3.現在のデジタル化への取り組み

配車・運賃管理 配車情報とともに各運行の運賃をkintoneへ登録し、顧客ごとの運行データ抽出・運賃集計に活用しています。
請求業務 kintoneに蓄積された運賃情報を顧客ごとに集計し、CSV形式で出力したうえで請求書作成に活用しています。配車時に登録した情報を請求業務にも再利用しています。
従業員・労務管理 従業員情報、運転免許情報、健康診断情報、有給休暇取得状況等を管理しています。
車両管理 車両情報に加え、車検・3か月点検等の情報を管理し、安全運行に必要な車両管理に活用しています。
原価関連・顧客情報 軽油の仕入価格及び顧客情報についてもデジタル管理を進めています。

4.現在の原価・利益管理

当社では、単に売上を確認するだけではなく、運行ごとの収益性を把握することを重要視しています。現在はExcelをベースとした独自の原価計算フォーマットを活用しています。

積載した荷物の配送先までの距離及び運賃を基本情報として、燃料費、修繕費、タイヤ等の消耗費、人件費、販売費及び一般管理費、高速道路料金、車両の減価償却費、貨物保険等の保険費用を考慮して原価を算出し、運賃との差額から運行の収益性を確認しています。

現在は「配車・運賃情報=kintone」「原価・利益計算=Excel」という形で管理しており、今後はこの二つの仕組みを段階的につなぐことを重要なDX課題として位置付けています。

5.今後の重点DX戦略

① 配車から請求までのさらなる効率化

現在の「配車→運賃登録→顧客別集計→CSV→請求」という業務フローをさらに発展させ、転記作業等の省力化を進めます。

② 原価・利益計算のシステム化

現在Excelで行っている原価・利益計算の考え方を活かし、kintoneの機能拡張や外部システムとの連携等を検討します。配車・運行データを起点として原価及び利益をより簡単かつ迅速に算出できる環境を目指します。

③ 歩合給計算の省力化

ドライバーの給与は配送先、走行距離、仕事内容、運行実績等によって変動するため、配車・運行データを給与計算に必要な情報と連携し、歩合給計算に伴う事務作業の省力化を検討します。

④ 収益性の可視化

配車、運賃、原価等のデータを連携し、運行別・車両別・顧客別・路線別の収益性を把握できる環境を目指します。

⑤ データを活用した適正運賃

距離、運賃、燃料費、人件費、車両関連費等のデータを活用して輸送原価をより正確に把握し、営業活動や荷主との運賃協議、合理的な根拠に基づく適正運賃の設定につなげます。

⑥ 安全・労務・車両管理の高度化

免許、健康診断、車検、3か月点検等について、データ管理だけでなく期限管理や通知等への活用を進め、管理漏れの防止と安全性の向上を目指します。

6.DX推進ロードマップ

2026年度|業務のデジタル化

kintoneを中心として、配車、運賃、顧客、従業員、車両等のデジタル管理を定着させます。また、Excelによる原価・利益管理を継続し、経営分析に必要となるデータを蓄積します。

2027年度|データ連携・業務効率化

請求業務のさらなる効率化、配車と原価・利益計算の連携方法の検討・設計、配車・運行実績と歩合給計算の連携検討を進めます。IT・クラウド環境及び情報セキュリティ体制についても強化します。

2028年度|経営情報の可視化

運行別、車両別、顧客別、路線別の採算を可視化し、車両稼働状況等についてもデータ分析を進めます。給与計算についても運行データ活用による事務作業の省力化を目指します。

2029年度以降|データに基づく物流経営

蓄積されたデータを、配車最適化、空車回送削減、適正運賃算定、営業戦略、車両投資、人員配置、経営計画等へ活用します。

7.DX推進体制

当社では、代表取締役をDX推進最高責任者とし、経営とDXを一体的に推進します。各業務担当者と連携し、現場の課題や改善提案をDX施策へ反映します。また、専門的なシステム開発やデータ連携等については、必要に応じて外部IT事業者等の専門知識も活用します。

DX推進最高責任者 代表取締役 藤森 晃

8.デジタル人材の育成

DXを継続的に推進するため、kintone等の業務システム活用教育、データ入力ルールの標準化、データ活用に関する教育、情報セキュリティ教育、業務改善事例の共有等を進めます。特定の担当者だけにシステム運用が集中することを防ぎ、複数の社員がデジタルツールを活用して業務改善を行える組織を目指します。

9.IT環境・情報セキュリティ

当社では、kintone及びクラウド環境等を活用し、業務データのデジタル管理を進めています。重要データについてはバックアップを行い、データ消失リスクの低減に努めています。

DXの進展によって取り扱うデータが増加することを踏まえ、アクセス管理、ID・パスワード管理、バックアップ、ソフトウェア更新、マルウェア対策、社員教育、インシデント対応等の情報セキュリティ対策について継続的な強化を図ります。

10.DX推進の成果指標

当社では、DXを「システムを導入したかどうか」だけで評価するのではなく、その結果として業務や経営がどのように改善したかを確認します。

配車情報デジタル管理率 100%
配車・請求等の事務作業時間 現状比30%削減
紙帳票使用量 現状比50%削減
車両稼働状況のデータ可視化率 100%
空車回送 現状比10%削減
運行別採算把握率 100%
車両別採算把握率 100%
主要顧客別収益状況把握率 100%
車検・3か月点検等のデジタル管理率 100%
免許・健康診断等のデジタル管理率 100%

また、請求書作成、原価計算及び給与計算等について現在の作業時間を測定し、今後のシステム改善による効果を定量的に確認します。これらの指標についてDX推進最高責任者が定期的に進捗を確認し、必要に応じてDX戦略及び施策の見直しを行います。

11.代表取締役メッセージ

物流は、人々の暮らしや企業活動を支える重要な社会インフラです。一方で、物流業界を取り巻く環境は、人手不足、労働時間規制、燃料・車両価格の上昇等により大きく変化しています。

当社では、こうした変化に対応し、将来にわたり持続可能な物流サービスを提供していくため、デジタル技術及びデータの活用を重要な経営課題として位置付けています。

現在、kintoneを活用し、配車、運賃、従業員、車両等の業務についてデジタル化を進めるとともに、Excelを活用して運行ごとの原価及び利益を把握しています。今後は、これらの情報を段階的につなぎ、配車から請求、原価、給与、利益までを一連のデータとして活用できる仕組みの構築を目指します。

デジタル化そのものを目的とするのではなく、そこで得られたデータを、安全、業務改善、適正運賃、働きやすい環境づくり、そして経営判断に活かすことが重要であると考えています。

私自身がDX推進の責任者としてその進捗と成果を確認し、データに基づく物流経営への変革を進めてまいります。

株式会社藤森運送自動車整備
代表取締役 藤森 晃

公開日:2026年9月7日